手織初心者さん必見のリジッドへドル織機が到着!組み立て簡単のはずが!?
はじめに
こんにちは、アトリエみみです。
先週注文したアシュフォード(ashford)のリジッドへドル織機が届きました!アシュフォードは、紡ぎ車や織り機など、様々なハンドクラフトの機材を販売するニュージーランドの会社です。
この織機の購入目的は、『教室で生徒さんに使っていただく織機にするかどうか』を判断するため。まだサンプルを織っていないのでその最終判断は後日となりますが、アシュフォードの織機は佇まいが素敵で、更に市場で流通しているのでいろんな店舗で備品も含め購入できるという点も魅力的でした。
織機本体以外にも、緯糸(よこいと)を巻いて織るときに使う板杼(いたひ)や、整経(経糸のセット)に使う整経棒や筬通しなどもセットで入っていました。これは嬉しい!!
リジッドへドル織機の特徴
単純な構造で初心者に優しい
リジッドへドルは、2枚綜絖は『単純なものしか織れない』と軽視されがちですが、そんなことないんですよ。2枚綜絖とは、布の1番ベーシックな織り方である『平織(ひらおり)』が織れる1番単純な構造。でもその平織をベースとして、裂織りと言うテクスチャー表現も、ラグなどで活用されるループ(パイル)表現も、キリムのような絵表現だってできるんです。ただの平織だけど、意外と、、、と思った方、多いのではないでしょうか!?
布の密度を自分好みに調節できる
布の密度や厚さは『筬(おさ)の羽数(はすう)』が大きく影響してきます。筬とは、経糸(たていと)の密度を決めるための道具で、羽数とは、筬の目の細かさを示します。リジッドへドルは、経糸の密度が自由に変えられるよう様々な羽数の筬が販売されているので、布の表現の幅がグッと広がります。
ちなみに、リジッドへドルを購入すると30羽(10cmに経糸が30本ある状態)の筬がセットでついてきます!
幅広の織物にも挑戦できる
織幅の選択ができるのもいいところ。リジッドへドルは40cm、60cm、80cm、120cmと4種の幅が選べる(23年1月現在)ので、まずはコンパクトな織機で手軽に始めたい方からストールなどの幅広の物を織ってみたいと考えている方まで、いろんな需要に応えることができる織機だと思います。
テーブルに引っ掛けられるくぼみで作業楽チン
織る時、織り機の角度って結構大事なんです。卓上織機を普通のテーブルに置くと、手を動かす位置が高すぎて織っている途中布がよく見えなかったり、織る時の姿勢が悪くなって身体が疲れてきたり。そんな不満を解消しているのが、このくぼみです。織機の手前部分を自分の太ももに乗せ、奥のくぼみをテーブルに引っ掛ければ、非常に作業しやすい角度になるんです。こういうさりげない気遣い、とっても嬉しいですよね。
リジッドへドルを組み立てみたけど…
シンプル構造だし、組み立てもきっと簡単でしょ!と、軽い気持ちで組み立てはじめたのですが…案外難しい!!ていうか、組み立ての説明イラスト、間違ってる箇所あるな…とブツブツ文句を言いながら組み立てました。笑 組み立ての説明書は英語のみ、というのも戸惑った原因です。組み立てた後の操作方法は日本語の説明書もあるのになぁ。
と言うわけで、織機を初めて組み立てる方や手織初心者の方にとってはちょっと分かりにくいかもしれないので、正しいものをアップしておきます!
ストッパーに噛ませる金具の位置
歯車のストッパーの中に小さな金具を噛み合わせるのですが、その金具の位置をどこに合わせるのか、説明書のイラストでは分かりにくい。組み立てながらなんかおかしいなぁ、しっくりこないなぁ、、、と思いながら、ふと目に入った織り始めのセットアップ方法が載っている別の説明書を見てみました。写真が載っている説明書なのですが、その細部をよ〜く見ると、、、イラストの説明書と微妙に違う事が発覚!!それがこちらです。
間違っている箇所①(織機右側奥のハンドルストッパー部分)はこちら↓
正しいのはこちら↓
間違っている箇所②(織機右側手前のハンドルストッパー部分)はこちら↓
正しいのはこちら↓
初めてリジッドへドルに触れた私は2回ほど間違え、やり直しをしました。この箇所がどんな役割を担っているのかが分からないと、間違っていることにも気づかないのではと思います。このハンドルとストッパーは、糸や布を巻き付けて織りやすいようにテンションを保つための大事なpーツなんです。
ハンドルを回すと『カチカチ』と音が鳴るのが正しいので、ハンドルを回してもあれ、音が鳴らないな…と思ったらもう一度構造を確認してみてくださいね。
ハンドル部分の取り付けが固くて…
経糸・布を巻き取るためのハンドル(プラスチック製)部分と歯車をくっつけないといけないのですが、それがまぁ固くて固くて…笑。説明書では、双方がピッタリとくっつかないといけないようなのですが、本当にそうなる!?と疑いたくなるほど固い。私は自分の腕っぷしには自信があったのですが、なかなか上手くいかず、全体重をかけてなんとかくっつけました。
…が、後日夫に聞いてみると、『何でハンマー使わないの?』の一言。た、確かに…。試してみると、めちゃくちゃ簡単にくっつきました。笑
ハンマーを使う場合、ハンドルのいろんな箇所を軽く叩きながら全体を均一に押し込んでいくことが大事なようです。ある一点を叩き続けると、偏りが生じてしまいハンドルが歪んでしまいそうだなと思いました。
まとめ
以上、リジッドへドルのご紹介でした。
この織機をベーシッククラスで使うか、まだ迷い中なんです、、、4枚・8枚綜絖(より複雑な表現が可能)の方が難易度としてのレベルが上がるのは確かだし、早くレベルの高いものを学びたい!という生徒さんもいらっしゃるはず。だけど、2枚でもいろんな技法を使って素敵な織物を織ることができるし、まずは織の基礎をじっくり学んでいただいてから、アドバンスクラスへ進んで欲しいという気持ちも。
と言うことで、引き続きサンプル作成などを進めながら検討していきたいと思います!